2010,05,22, Saturday 05:33 PM
教科書では
きのうは、本部での国語学習会でした。
今年度は、『新版日本語学の常識』を元に、中学生向けのテキスト作りを想定した学習会を
おこなっています。

今月は、「語彙と文法の基礎」の2回目「品詞」について確認しました。
名詞・動詞・形容詞・副詞という品詞について。

動詞については、人の動作か、モノの現象かといった区別や
そのくっつきのことばに注目してみると、
「~を」を必要とするものと必要としないもの、「~を…に」を必要とするもの
などといった観点で整理できそうです。
こういう観点で動詞を眺めていくと、英語の5文型にも通じる部分が見えてくるかもしれません。

形容詞と副詞の区別は、子どもたちには難しいところです。
数教研では、ものや人(名詞)のようすを形容詞、ものや人の動き(動詞)のようすを副詞といった
ふうに一応整理しています。
そのためには、まず名詞と動詞の理解があって、それを手がかりに、形容詞と副詞を整理すると
いう手順で進めています。

さらに今回は、程度をあらわす副詞(形容詞にかかる副詞の例として)についても考えてみました。

形容詞といえば、学校文法には「形容動詞」というものがありますが、
これは、学校以外ではまったく通用しない品詞名です。

わたしたち(や外国人への日本語教育で)は、たとえば「美しい」をイ形容詞(第1形容詞)、
「きれいな」をナ形容詞(第2形容詞)として、どちらも同じ品詞(はたらき)で、
かたちが違うものというふうに説明しています。

ちなみに、英語の辞書には、「形容詞」はあっても、「形容動詞」という名前は出てきません。

反対に、学校文法では「きれいな」も「きれいに」も、同じ品詞(形容動詞)の語形変化として
説明していますが、「きれいな(タオル)」が名詞にかかるのに対して、
「(タオルを)きれいに(たたむ)」は動詞にかかって、副詞的だといえます。
こういった学校文法の矛盾を、中学生にもきちんと説明すれば、十分に理解できるはずだという
鈴木先生のお話がありました。
その鈴木先生の50年前の実践。
まだ鈴木先生が大学の先生になる前、私立の中高にお勤めだった頃、担当していた中3生
向けに作成したテキストを見せていただきました。
その最初には…
私たちは、今まで三年間も文法を学んできました。この三年間に学んだ文法とはどんなもの
であったか、ふりかえって考えてみる必要があると思います。なぜなら、長いこと文法を
学んできたにもかかわらず、国語の性質が十分にわかったとは思われないからです。
文法といえば、ただ暗記させられてきたという印象しか残っていません。これだけ勉強して
きたのに、国語の性質がなかなかわからないということは、やっぱり学校文法といわれて
いるものに欠点があるのかもしれません。だから、私たちの学んできた学校文法とはどんな
ものであったか、じっくりと考えてみる必要があるのです。
来月は、算数が中心となりますが、新学習指導要領(教科書)の矛盾や問題点などについて
各地で講演会をおこなう予定です。ぜひ、おこしください。

(写真は、5月上旬の藤。玉敷神社と亀戸天神にて。)
今年度は、『新版日本語学の常識』を元に、中学生向けのテキスト作りを想定した学習会を
おこなっています。

今月は、「語彙と文法の基礎」の2回目「品詞」について確認しました。
名詞・動詞・形容詞・副詞という品詞について。

動詞については、人の動作か、モノの現象かといった区別や
そのくっつきのことばに注目してみると、
「~を」を必要とするものと必要としないもの、「~を…に」を必要とするもの
などといった観点で整理できそうです。
こういう観点で動詞を眺めていくと、英語の5文型にも通じる部分が見えてくるかもしれません。

形容詞と副詞の区別は、子どもたちには難しいところです。
数教研では、ものや人(名詞)のようすを形容詞、ものや人の動き(動詞)のようすを副詞といった
ふうに一応整理しています。
そのためには、まず名詞と動詞の理解があって、それを手がかりに、形容詞と副詞を整理すると
いう手順で進めています。

さらに今回は、程度をあらわす副詞(形容詞にかかる副詞の例として)についても考えてみました。

形容詞といえば、学校文法には「形容動詞」というものがありますが、
これは、学校以外ではまったく通用しない品詞名です。

わたしたち(や外国人への日本語教育で)は、たとえば「美しい」をイ形容詞(第1形容詞)、
「きれいな」をナ形容詞(第2形容詞)として、どちらも同じ品詞(はたらき)で、
かたちが違うものというふうに説明しています。

ちなみに、英語の辞書には、「形容詞」はあっても、「形容動詞」という名前は出てきません。

反対に、学校文法では「きれいな」も「きれいに」も、同じ品詞(形容動詞)の語形変化として
説明していますが、「きれいな(タオル)」が名詞にかかるのに対して、
「(タオルを)きれいに(たたむ)」は動詞にかかって、副詞的だといえます。
こういった学校文法の矛盾を、中学生にもきちんと説明すれば、十分に理解できるはずだという
鈴木先生のお話がありました。
その鈴木先生の50年前の実践。
まだ鈴木先生が大学の先生になる前、私立の中高にお勤めだった頃、担当していた中3生
向けに作成したテキストを見せていただきました。
その最初には…
私たちは、今まで三年間も文法を学んできました。この三年間に学んだ文法とはどんなもの
であったか、ふりかえって考えてみる必要があると思います。なぜなら、長いこと文法を
学んできたにもかかわらず、国語の性質が十分にわかったとは思われないからです。
文法といえば、ただ暗記させられてきたという印象しか残っていません。これだけ勉強して
きたのに、国語の性質がなかなかわからないということは、やっぱり学校文法といわれて
いるものに欠点があるのかもしれません。だから、私たちの学んできた学校文法とはどんな
ものであったか、じっくりと考えてみる必要があるのです。
来月は、算数が中心となりますが、新学習指導要領(教科書)の矛盾や問題点などについて
各地で講演会をおこなう予定です。ぜひ、おこしください。

(写真は、5月上旬の藤。玉敷神社と亀戸天神にて。)
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