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昔話の世界

 

わたしが通った小学校では、給食の時間に、毎回、歌か昔話のレコードがかかっていました。
今でもおぼえているのは「ぶんぶくちゃがま」の話です。歌にしても、昔話にしても、聞こえてくる
音声だけで、映像はありませんでした。が、給食を食べながら、茶釜になったたぬきの姿を
勝手気ままに想像していたのかもしれません。

 
 
今は、テレビアニメやビデオなど、カラフルな映像つきの昔話を聞くこともできますが、わたしが
幼いころは、家族など身近な大人に語ってもらうことがほとんどだったように思います。

  

わたしの通った保育園には、なぜか絵本というものがまったくなかった(という記憶なのですが)、
そのかわり紙芝居がたくさんありました。紙芝居は、子どもが自分で読むということはなく(文字を
教わってもいませんでしたし)先生に読んでもらうものでした。

  

ようやく、小学校に入学して、文字が読めるようになると、こんどは教科書を読まなければ
なりません。
それは「正解」を求めるための勉強であり、ときには道徳教育であり、純粋に物語の世界を
楽しむということがなくなって…。

  新緑+八重桜+つつじ

ストーリーテリングをされている先生に、数教研の指導者の勉強会で昔話を語ってもらった
ことがありました。絵はもちろん、語り手の動作や、小道具は一切ありません。
もちろん、ちゃんと理解できたかどうかなんてテストもありません。
その先生は語る前に「あとで感想を聞いたりはしませんから、自由に気楽に聞いてくださいね」と。
感想文を書くために読まされる本というのは楽しくないですからね。

 

何か他の目的のためではなく、物語の世界を楽しむ、そのためだけに。
ことばを手がかりに、ことばだけを手がかりに、自分の中でイメージしてみる。

 

この春、数教研の読み方教材に新たに「かさこじぞう」が加わりました。

昨年の合同研究会では、作者の岩崎京子先生にお越しいただき、数教研の指導者を前にお話を
していただきました。

その岩崎先生のお話を聞く、数教研の先生たちの本当にうれしそうな楽しそうな顔。
こんなふうに、子どもたちにも、この「かさこじぞう」を楽しんでもらいたい。

今回の設問は、内容理解のテストや、道徳的価値観の確認ではありません。
ことばから、その世界を具体的にイメージしてみる。
そのイメージを図で確認したり、絵をかいてみたりする設問を用意しました。

すでに教科書や絵本で、この話を読んだことのある子どもは、「もう、そのお話なら知っているよ」
と言うかもしれません。しかし、これはそのストーリーを知っているかどうかをテストするものでは
ありません。

今まで、ぼんやり、なんとなく聞いていたこのお話を、今度はもう少し具体的にイメージしてみる。
ことばを手がかりに、子どもなりにイメージしてみる。
そんな機会になればと願っています。

 

今回の写真は、ぶんぶく茶釜の伝説が残る街の風景。
たぬきとお花がいっぱいの街、館林でした。

   

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シーサーさぁ

沖縄滞在記 第3弾
シーサー特集!

   消防署のシーサー

沖縄に行くと、あちこちで見かけるシーサー。
魔よけとして、門や屋根の上に置くもので、
獅子(しし)を沖縄の発音で言うとシーサーになるのだとか。
神社の狛犬みたいに、阿吽で対になっているものもあります。

  

  

  子どもたちの作品
 
まだまだ、まだまだ、公民館にもシーサー、中村K先生&Kくん親子、若尾さんの手作り
シーサーもあって、教室への道、お昼ごはんから戻る道、あちこち、きょろきょろ、シーサー
コレクターと化したわたしのデジカメには、個性的なシーサーたちがいっぱい。

20年ほど前、初めて沖縄を訪ねたときには、シーサーのおみやげを買って帰りました。
今回は、たくさんのシーサーを写真に撮りました。
今度は、手作りシーサーに挑戦だわっ。

 
 
  壁にもシーサー

沖縄の人たちのことば(語尾)の特徴の一つに、「~さぁ」というものがあるように思うのですが、
そうすると「(これは)シーサーです」は「シーサーさぁ」ってなるのかしら?

   
 道ばたに親子?のシーサー

もう一つ、沖縄の風景で、興味をもったのが、T字路や三叉路の道路で見かけた
「石敢當(いしがんどう)」という文字。

魔物(マジムン)は直進する性質があって、T字路や三叉路の突き当たりに家があると、曲がる
ことができずに、そのまま直進して家の中に入ってきてしまうのだとか。それを防ぐために、
その突き当たりに「石敢當」を設けて魔よけとする(魔物はこの「石敢當」に当たると砕け散る)
のだそうです。

沖縄って、石の文化なんですね。

 
 中村家住宅(国の重要文化財)のシーサー

仕事の前後に立ち寄った、斎場御嶽(せーふぁうたき)、中城城跡(なかぐすくじょうあと)、首里城
玉陵(たまどぅん)、いずれも世界遺産に登録されているものですが、ここでも、石の風景に
圧倒されました。

沖縄と石の文化、新たな発見です。

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対称なことば

みなさん、「鬼はぁ~外~」と豆まきはされました?
きのうは節分。そして、きょうは立春ですね。

立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があるのだ
そうです。この文字は、縦書きすると左右対称になり、家に入ってきた鬼が、振り返ったとき、
裏から見ても「立春大吉」となっているので、ありゃ、こっちの家にもまだ入っていなかったと、
逆戻りして出て行ってしまうのだとか。おもしろい話ですね。

でも、数教研の読み方教材「ないた赤おに」を、わたしは思い出して、この鬼さんがちょっと
かわいそうになってきました。

  作:中央教室1年生boys
 上ふだんは図形学習で利用しているものです。


さて、左右対称、ちょっと違いますが、回文を思い出しました。

朝のテレビ番組で、ときどき流れている歌「こたつたこ」
「くらげらく」「えいのいえ」といった回文が、アニメといっしょに出てきます。
そのアニメが何ともユーモラスで楽しめます。

わたしが幼いころに出会った回文、これは漢字ですが 「上から読んでも山本山。下から読んでも
山本山。」 海苔のCMでした。

数教研の研究会だより373号には、「ニワトリとことりとワニ」と題して、回文の話題が出ています。
(その中には、11の2乗=121、111の2乗=12321、…111111111の2乗=
12345678987654321なんて話も。おもしろいですね。)


和歌にもあるそうです。

 四葉長き夜の 遠の睡りの 皆目醒め 波乗り船の 音の良きかな
  (なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな)

お正月に、七福神の宝船の絵を枕の下において、この歌を唱えて寝ると、吉夢が見られる
のだとか。

 

中国の戯曲「邯鄲記」というのも回文になっているそうです。
といっても、前から読んでも後ろから読んでも同じ、というのではなく。

  梅題遠色春帰得       
  遅郷瘴嶺過愁客       
  孤影雁回斜          
  峯寒逼翠紗          
  窗残抛錦室
  織急還催織          
  錦官当夕情          
  啼断望河明 

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色々をどし

先日、久しぶりに中学校の国語の教科書を見ました。
数教研顧問の鈴木先生は、以前、ある国語教科書の執筆メンバー(文法分野)だったことがある
のですが、その後、教科書がどうなっているのか、最新のものを購入してチェックしてみようという
ことで。

文法分野の内容(とその問題点)については、鈴木先生が、この夏販売予定の雑誌に執筆する
ことになっていますので、それについては、改めて、みなさんにご案内したいと思います。

 

さて、わたしの方は、まったく気楽に、のん気に「どんなお話が載っているのかなぁ~」などと
眺めていたのですが、その中に、「平家物語」が。

中学のときは、その冒頭部分を暗誦させられましたし、高校時代も他の古典の物語に比べ、
声に出して読む(読まされる)ことが多かった教材だったように思います。

そのためか、未だに、ある部分だけを、一つのフレーズとして覚えていたりします。
その一つが「黒革をどしの鎧着て」です。「扇の的」の一節ですね。

まあ、当時は、鎧なんてものにはまったく興味がありませんでしたし、とにかく鎧を着た武士
なんだという程度で、それがどんなものなのか、想像することすらありませんでした。

 

が、先日、丸の内で開かれていた甲冑展に立ち寄って、その色目づかいのさまざまなようすに、
あぁそういえば「黒革をどしの鎧」ってフレーズがあったなぁと、思い出したのでした。

「黒革」はまあ何となくわかりますが、「をどし」って何? ということで、辞書で調べてみると、
「鎧(よろい)の札(さね)を革や糸で結び合わせること。また、その革や糸。」のことだそうで、
革ではなく、糸の場合は「黒糸をどし」になります。「をどし」は「緒通し」の意味から生じたことば
なのだとか。また色も「黒」のほか、「赤」や「紺」などがあり、3色以上の場合は、文字通り、
色々な色で「色々をどし」というそうです。

 

こういった色目の重ね方は、平安時代の女房装束などをよく想像しますが、戦国の世にあっても、
みなさん、おしゃれさんだったんですね~。

「歴女」さんたちのように、憧れの武将はだれそれというわけにはいきませんが、いわば、
戦国時代のファッションショー。その色の使い方に、いろいろな個性があって面白いなぁと
思いました。

自分の幼い頃の思い出はセピア色、生まれる以前はモノクローム…なんて、勝手なイメージが
ありますが、むかしの物語に色をそえてみると、今までとは違った世界が見えてくるのかも
しれません。

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ハンドベル

 きょうは、クリスマスですね。みなさん、いかがおすごしですか。
クリスマスの過ごし方にはいろいろあると思いますが、わたしは、12月に入って、ニ度、
ハンドベルのコンサートに行ってきました。

 ハンドベルとは、教会のタワー・ベル(チャーチ・ベル)の練習をするために、生まれた楽器
 …だそうです。


   一つのベルは一つの音程の音しか出すことができないので、曲を演奏するには2オクターブ
  (25個)から6オクターブ(73個)のベルを用意します。また一人で4~5個を受け持つので、
  音域によって8~15人でチームを作ります。

   リンガー(ベルの奏者)は一人一人全部が異なる音を受け持つので、演奏には一人も欠ける
  ことができません。練習や演奏することで責任感、集中力、協調性を養うことができることから
  教育楽器としても注目されています。                
                                        (日本ハンドベル連盟HPより)



星プラネタリウムでハンドベル

  星空を見ながら、ハンドベルの演奏を聞くというコンサートに行ってきました。
 本来、外でハンドベルを演奏すると、音が広がっていってしまって難しいのだそうですが、
 プラネタリウムの中であれば、星空を見ながら聞くことができます。すてきなアイデアですね。
 演奏は、女子大のハンドベルクワイア(14名)のみなさんでした。手元にわずかに明かりを
 つけていたようですが、暗闇の中で演奏するというのはたいへんだったでしょう。
 1時間のすてきな星空散歩でした。


星教会でハンドベル

  都内のハンドベル教室の、二つのグループの演奏をたっぷり2時間(最初の30分は
 マンドリン演奏を)楽しみました。
 
  二つのうち、一つのグループは、5人ほどだったでしょうか。上記の説明だと8人以上で
 チームを作るとありますので、かなりの少人数だといえます。その分、一人当たりの担当も多く
 手元がものすご~く忙しく動きます。だから、小さなミスもありましたが、それもご愛嬌。
 みんなで、一つの曲をつくり上げているんだという、そんな楽しさ(でも顔は必死汗)が聞いて
 いる方にも伝わってきて、あったかい演奏会でした。
 
  定員50名のはずが、大幅な定員オーバー、追加のイスも足りなくなるほどの大盛況で、
 ハンドベルとその動きを間近に見て、聞いて、みんなで音をつないで楽しんだ2時間でした。

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