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水仙月

 宮沢賢治の作品に「水仙月の四日」というお話があります。

   

  そのとき雪童子がぷいっとなげつけた「やどりぎ」は、生命のシンボル。雪嵐の中、死にかける
  こどもの生命は、そしてまさに、その雪によって守られた。冬の中には春がひそみ…
  死の中には生命が宿る…こどもは雪の中で眠り…目覚めと再生の時を待つ…春への予感を
  ふくんで冬の終わりを告げる花―水仙。大いなる自然へのおそれと感謝をこめた宮沢賢治の
  傑作!                                    (アマゾンの内容紹介より)

   

 青空文庫でも読むことができます。

  

宮沢賢治の副詞の使い方は、数教研の2B教材でも紹介していますが、おもしろいですね~。

 

「水仙月の四日」の中からいくつか。
  
  せかせかうちの方へ急いで居りました
  あとはくつくつくつと煮るんだ
  どしどしお炊きなさいます
  おまえのガラスの水車きっきとまわせ
  焔のように赤い舌をべろべろ吐いています
 
 

冬の花、水仙。
雪国に育ったわたしにとって、冬場に咲く花があるとは…という驚きと喜びと。
「雪中花」ともいうそうですね。

 

が、関東では、冬の陽射しもまぶしく、青空に映える花です。
(写真は葛西臨海公園)

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色々をどし

先日、久しぶりに中学校の国語の教科書を見ました。
数教研顧問の鈴木先生は、以前、ある国語教科書の執筆メンバー(文法分野)だったことがある
のですが、その後、教科書がどうなっているのか、最新のものを購入してチェックしてみようという
ことで。

文法分野の内容(とその問題点)については、鈴木先生が、この夏販売予定の雑誌に執筆する
ことになっていますので、それについては、改めて、みなさんにご案内したいと思います。

 

さて、わたしの方は、まったく気楽に、のん気に「どんなお話が載っているのかなぁ~」などと
眺めていたのですが、その中に、「平家物語」が。

中学のときは、その冒頭部分を暗誦させられましたし、高校時代も他の古典の物語に比べ、
声に出して読む(読まされる)ことが多かった教材だったように思います。

そのためか、未だに、ある部分だけを、一つのフレーズとして覚えていたりします。
その一つが「黒革をどしの鎧着て」です。「扇の的」の一節ですね。

まあ、当時は、鎧なんてものにはまったく興味がありませんでしたし、とにかく鎧を着た武士
なんだという程度で、それがどんなものなのか、想像することすらありませんでした。

 

が、先日、丸の内で開かれていた甲冑展に立ち寄って、その色目づかいのさまざまなようすに、
あぁそういえば「黒革をどしの鎧」ってフレーズがあったなぁと、思い出したのでした。

「黒革」はまあ何となくわかりますが、「をどし」って何? ということで、辞書で調べてみると、
「鎧(よろい)の札(さね)を革や糸で結び合わせること。また、その革や糸。」のことだそうで、
革ではなく、糸の場合は「黒糸をどし」になります。「をどし」は「緒通し」の意味から生じたことば
なのだとか。また色も「黒」のほか、「赤」や「紺」などがあり、3色以上の場合は、文字通り、
色々な色で「色々をどし」というそうです。

 

こういった色目の重ね方は、平安時代の女房装束などをよく想像しますが、戦国の世にあっても、
みなさん、おしゃれさんだったんですね~。

「歴女」さんたちのように、憧れの武将はだれそれというわけにはいきませんが、いわば、
戦国時代のファッションショー。その色の使い方に、いろいろな個性があって面白いなぁと
思いました。

自分の幼い頃の思い出はセピア色、生まれる以前はモノクローム…なんて、勝手なイメージが
ありますが、むかしの物語に色をそえてみると、今までとは違った世界が見えてくるのかも
しれません。

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か(ん)ぼじぁ

お正月に届いた年賀状。
学生時代の友人や恩師、むかしの仕事仲間など、一年に一度、近況を伝え合う機会です。
そんな年賀状の中に今年は、「カンボジアに行ってきました」というのが、偶然2枚。
一枚は大学時代の同級生から、もう一枚は高校時代の古典の先生からのものです。

同級生は、青年海外協力隊員だった経歴をもつのですが、そのときの仲間でしょうか、
今カンボジアで活動しているということで訪ねて行ってきたそうです。

高校の先生は、ユネスコ活動の一環として、カンボジアへ。ユネスコでは、世界寺子屋運動
というのをやっているそうで、書き損じはがきを送ることで、45円の寄付になるのだとか。
その募金で建てられた寺子屋を見に、カンボジアに行ってきたそうです。

偶然の2枚のハガキに書かれたカンボジアという国名。
ちょうど私も、年末から始まっていた「アンコールワット展」(東京・日本橋三越)に行こうと
思っていた矢先でしたので、なんだかカンボジアづいているなぁと思ったお正月でした。

    本展では、プノンペン国立博物館、シハヌーク・イオン博物館から、アンコール王朝
   最盛期の彫像作品と民族工芸品を中心に60余点を一堂に展覧いたします。出展作品の
   中には、2001年に上智大学アンコール遺跡国際調査団がバンテアイ・クデイ遺跡で発掘
   した仏像11点が含まれ、本展最大の見どころとなっています。ほかに三島由紀夫が戯曲の
   題材にしたと言われる、砂岩の丸彫による大彫像「鎮座する閻魔大王ヤマ天」など、日本
   初公開となる圧巻な彫刻や繊細な浮き彫り作品なども多数含まれています。      
                                                 (三越HPより)

東京での開催は来週18日(月)までですが、このあと、全国を回るそうです。
日程は右上智大学創立100周年記念事業 みなさんもいかがですか。


 


ところで、「かぼちゃ」というのは、このカンボジアという国名が由来だそうですね。
ポルトガル語の「カンボジアのウリ」を意味することばの後半が略されたものなのだとか。
他に「唐茄子」とか「南京」とかとも言うそうで、伝来した場所から、そんなふうに呼ばれていた
ようです。

そういえば「じゃがいも」も、うちの母親は、「ジャガタラ」と言ったりしていましたが、
これはインドネシアの首都ジャカルタが由来なのだとか。

食べ物ではありませんが、わたしも住んだことのあるタイが由来なのは、「シャムネコ」。
タイ原産のネコで、タイはむかしシャムという国名だったんですね。

外国の国名や地名をつかったことばって、案外あるんですね。

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初春

あけましておめでとうございます。
数教研は、きょうが仕事初めです。
いろんなことに、トラ~いして、すてきな年になるようにがんばりたいと思います。

  富士山と菜の花

さて、お正月のことを「新春」「初春」といいますが、
子どものころ、わたしはそれがとても不思議でした。
だって、春は、雪がとける3月もしくは4月のことでしょう、と。
お正月は、雪の中雪 冬真っ只中です。

 

これは、新暦と旧暦の間にずれがあるためで、今でいえば2月くらいですね。
立春がくれば、そろそろ寒さも底をつき、あとは少しずつ暖かくなっていく時期。
ここからが春のスタート。

 

のはずですが、実際の雪国では、2月は雪も多く、寒さの厳しい時期。
一面の銀世界で、とても春など実感できそうにありません
   
 

…でした。東京に住むようになるまでは。
東京のお正月は、たしかに「初春」だなぁと思うことがあるんですね~

北国が吹雪雪でも、東京は快晴太陽ということも多く、
そして、年末年始に、菜の花や梅の花が咲き始めている!(この写真は神奈川の吾妻山公園)
まさに春! 東京では、やっぱり今が初春なんだなぁと、その春をかみしめています。



みなさまのもとにも(受験生のみなさまにも)すてきな春が訪れますように。
そして、すてきな年となりますように。
今年も一年よろしくお願いいたします。

 

続き▽

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